C-3.2 エクストルーダー

右のノズルで造形する際は必ず「右のエクストルーダー」タブにある
「右エクストルーダーを有効にする」にチェックを入れます。
また「右のエクストルーダー」がプリンター設定でエクストルーダーが「１」に設定してありますと表示されません。

C-3.2.1 基本設定

押出幅：基本的には実際のノズル径の数値を入力します。
異なる径のノズルに交換した場合は、こちらの数値とプリンター設定のノズル径の数値を必ず変更してください。

C-3.2.2 リトラクト

リトラクトとはフィラメントの引込み機能で、この機能により糸引きを防ぎます。
リトラクト量やリトラクト速度が適正でない場合、ノズル詰まりや造形不具合を起こすことがあります。

リトラクト速度：フィラメントの引込み速度です。
リトラクト量：フィラメントの引込み量です。
リトラクト必要最低移動距離：リトラクトする必要があるかどうかを定義するヘッドの最小移動距離を指します。
この数値を設定することで狭い領域で多くのリトラクトが発生しないようにします。
最低リトラクト量：フィラメントをリトラクトさせる必要があるかどうかを定義する最小押出量を指します。
造形用の押出量が最低リトラクト量より少ない場合、リトラクトを自動的に無視します。
この数値を設定することで、必要以上にリトラクトしてしまうことを防ぎ、造形物が削れた形状になってしまう問題を回避できます。
リトラクト後の補正押出量：リトラクト後の押出補正の量です。
リトラクト後のフィラメント押出速度：リトラクト後にフィラメントを押出したときの押出速度です。
サポートで不要なリトラクトをしない：この機能を有効にすると、サポートの充填形状の造形時の不要なリトラクトを減らすことができます。
注：1. この機能により、造形時間を短縮できます。しかし、サポート間でフィラメントが垂れる可能性があります。
2. サポート造形時にヘッドがモデルまたは穴を横切って移動する場合は、造形パーツとの衝突を回避するためにリトラクトが有効になります。
リトラクト時にプレートを下降させる：リトラクト時、ノズルがモデルの表面から少し持ち上がります。（プレートが下がります。）
この機能は移動中のノズルの引っかき傷を軽減することができます。
ノズル…ングは：「リトラクト時にプレートを下降させる」に 0.01 以上の数値を入力すると下降する造形箇所を指定できます。
「全て」はリトラクト中どこでも実行されます。
「ソリッド充填領域のみ」は上面と下面のソリッドフィルレイヤーでのみ実行されます。
「上部の外面と下面の外面のみ」は上面表面層と底面表面層のソリッド フィルレイヤーでのみで実行されます。
（底面表面層は空中に浮きません。）
「モデルまたはサポート全体のみ」はモデルからサポートへ、またはサポートからモデルへ移動するときの
衝突を回避するためにのみ実行されます。
「最上部と最下部の正面のみ、またはモデルまたはサポート全体」は上面表面層と底面表面層のソリッド フィルレイヤーと、
モデルからサポートおよびサポートからモデルに移動する時に実行されます。

C-3.2.3 コースティング

この機能を有効にすると、下図のように、押出しパスの最後の部分が押出しなしの移動パスに置き換えられます。
ノズルがあるポイントから別のポイントに移動するときのフィラメント垂れを減らすことができます。

移動距離は大きく設定しすぎないでください。または、レイヤー間に大きな伱間が生じる可能性があります。

充填形状は、グリッドインフィ…スティング」機能を適用します：この機能を有効にすると、充填形状でのコースティングを有効にします。

C-3.2.4 ワイプ

ワイプとはリトラクト前にフィラメントを押し出さずに、造形済みパスをなぞる（フィラメントを拭う）動作の設定です。
下図に示すように、外側のシェル構造の端でのノズルワイプ距離とそのワイプ速度を設定できます。

C-3.2.5 エクストルーダー切替時のフィラメント押出制御

この機能は一方のノズルが 1 つの層の造形を完了し、もう一方のノズルが造形を開始したときの
エクストルーダーのリトラクト設定を指します。

ノズル切り替え時のリトラクト速度：ノズル切り替え時のリトラクトの速度です。
造形ノズル変更時のリトラクト量：ノズル切り替え時のリトラクト量です。
エクストルーダー切替時の再始動速度：ノズル切り替え後のリトラクト押出速度を指します。
エクストルーダー切替時の追加再始動量：ノズル切り替え後の追加のフィラメント押出量を指します。